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現状分析

現在の世界は数えきれない病を抱えている。河川・海洋の汚染、大気汚染、森林破壊、温暖化、酸性雨、フロン被害(オゾン層の破壊及び温暖化)、地下水の枯渇、人口爆発、化学薬品による人体への害、化学製品による人及び自然への害、農薬による自然および人体への害、民族紛争及び宗教紛争、利潤追求による格差の拡大、競争と効率主義による心の病、等などだ。

これらからどんな結果が生まれているのか。河川や海洋汚染・大気汚染・化学薬品・化学製品からは、アトピーの急増・精子の減少・奇形の発生・鬱病の増加・種の絶滅など。森林破壊からはCO2の増加・地球温暖化・洪水の発生・森から出てきた奇病の発生など。この中の地球温暖化からは台風や竜巻の数の増加と巨大化・生態系の破壊・氷河及び氷山の減少・河川及び湖の枯渇など。人口爆発からは地域紛争・食糧危機・水資源の枯渇・水を求める争い・都市化とスラムの増大など。地域紛争・民族紛争・宗教紛争からは不発弾の被害・地雷の被害・心の傷・恨みの蔓延・孤児の増加・身体障害者の増加・化学兵器による奇形の発生など。利益を際限なく求める資本主義経済体制からは貧富の拡大・失業者及びホームレスの増加・労働者のストレス増加・鬱病などの増加・ファンドマネーによる株価の乱高下・富の一極集中による低所得者の増加など。

まだまだあるが、ざっと挙げただけでもこれだけある。これを見てなお地球と人類の現状を肯定し未来に希望を持てる人がいるだろうか。もしいたとしても、これらすべてを解決できる道があると思えるだろうか。中にはとりあえず目の前の問題に立ち向かっている人もいる。例えば国境なき医師団、神の愛の宣教者会(マザー・テレサが立ち上げた組織)、ドイツ国際平和村などいろいろある。またそれほど有名ではなくても、ホームレスに炊き出しをしたり、知的障害者を家庭に受け入れたり、様々な理由で不登校になった学生たちを家庭に受け入れたりなどをしている人たちがいる。

これらは社会的にも道義的にも立派なことであり、頭の下がる思いがする。彼らと比べれば、「いつか誰かがするだろう」と、同情はしても何もしない人たちとは天地の差があるだろう。「いつか誰かが」あるいは「皆がすれば自分も」と思っている人たちは、同情を寄せているという意味では少しはましに見えるかもしれないが、結局は何もしていないのだから、現状を肯定している人と変わらないだろう。

現代の数えきれない問題を前にすれば、呆然となるのも解らないではない。しかし今言ったように、ただ呆然と見守るだけでなく、とりあえず身の回りのことからでもいいからと行動を起こしている人たちがいる。いくら問題が多いとはいえ、一つひとつ解決しなければならないのはもっともなことだと思う。しかし問題の根っこのところを同時に改めていかなければ、次々に起こる事態に労力をつぎ込んでも、結局は徒労に終わるかもしれない。まずは問題の根源を特定しなければならないと思う。

では問題の根っこはどこにあるのだろう。数えきれない問題を前にして、その根源を特定するのは困難に見えるかもしれない。しかし一見複雑に見える現状も、実はいくつかの問題に帰着させることができる。以下にその一つひとつを述べていこう。


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