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3.水の役割

水の役割は広範囲にわたっている。

水が地球上の地形を形作ってきたというのは間違いないだろう。もちろん風も関与しているが水の比ではない。しかし全ての地形が何億年という年月をかけて、水の浸食によって形作られたというのは正しくないだろう。何故なら地形を形作るには二種類の水の関与があると思われるからだ。一つは教科書に書いてあるように、長い年月をかけて徐々に形作られたというもので、もう一つは短期間に、天変地異と豪雨によって一気に形作られたというものだ。

例えばアメリカのグランドキャニオンやギニアのテーブルマウンテインの地形などは、何億年もかけて徐々に形作られたとは思えない。あのような切り立った岩山は長い間の浸食によるまろやかな地形とは似ても似つかない。これは徐々にではなく、大地の隆起や大きな震動、信じられない豪雨によって一気に出来上がったと考えるべきだろう。これは地球が穏やかな気候の恵みと、激変の洗礼の両方を経てきたことを意味している。

最近の研究で、ようやく科学は荒らぶる地球の姿を描き出すようになってきた。この見方に従えば、学校で教えている激変を考慮に入れない、穏やかな気候による緩やかな変化だけというのは事実に反することになる。

3.水の役割水は言うまでもなく生命を育んできた。海の生物はもちろん、地上の植物も動物も水によって生命を維持してきた。水がなくなれば地上はたちまち死の世界となるだろう。我々が知る限り、この世界で水なしで生命を維持できる生物は存在しない。それほど生物は水の恩恵に与っているが、どれだけ我々はこの水に感謝しているだろう。我々は多くのものの恩恵によって生きているが、一番感謝しなければならないのは水なのかも知れない。

水は地上の土埃を洗い流す役目を負っている。花や葉や果実は土埃が付くと色がくすむだけでなく、成長や光合成に支障をきたして変形することがあるが、そうしたことを雨水は埃を洗い流すことによって防いでくれている。乾燥地帯ではサボテンのように幅広の葉を持たず、地膚が滑らかな構造を持っていて、土埃が付きにくい特徴を備えているものもある。これは同時に水分の蒸発を防ぐ働きもしている。また乾燥地帯では、朝露や少ない雨を効率的に取り入れる構造をしているものもある。

溶解性のところでも述べたが、水はあらゆる物質を溶かす能力を持っているので、我々は水を使って洗濯することが出来る。硬水(井戸水など)の場合は多くのミネラルや、場所によっては石灰などが多量に含まれているので、洗濯にあまり適さないこともあるが、軟水(雨水や川の水)には微量の有機物や重金属しか含まれていないので、こちらの方は洗濯により適している。また硬水は岩石地帯や砂漠地帯では飲料水として利用され、軟水は他のあらゆる地域で飲まれているが、これは水の循環システムによって大地を浄化し、水自体も浄化されているからだと言える。

現在では工業製品の製造過程で大量の水が使われている。その用途は多岐にわたるが、代表的なものは洗浄だろう。金属を削った時に出る細かな粒子や糸屑を洗い流すのに、水は欠かせない役割を果たしている。しかし洗浄した後の濁った水が、完全に浄化されないまま河川に流されることも多く、自然環境を汚す結果にもなっている。

まだまだ水の役割については際限なく述べることが出来るが、とりあえずこの辺までにしておこう。


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