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ホピ―超古代の種族

先程アメリカ大陸にやって来た黄色人種は単一ではなく、西のアジア側からやって来た者と、大西洋を越えて東側からやって来た者とがいると述べた。しかし実はこれとは別に、太平洋にあった大陸または島からやって来たと考えられる人々がいる。彼らはいくつもの前の世界を経て生き延びた種族であり、水(洪水)によって人類が絶滅の危機に陥った時より前から、さらに氷(氷河)によって絶滅の危機に晒された時よりもっと前から、さらにさらに火(噴火)によって絶滅の危機に陥った時より前からこの地球上に住んでいたという。その種族とはホピ族だ。

現代文明が遡ることの出来る古代は洪水伝説で止まっていると言っていい。それ以前の文明の証はせいぜいオーパーツとして、高度なテクノロジーによる人工物が遥かに古い地層から出てくる場合に限られる。しかしこれも正当主流の学者たちからは完全に無視されている。

けれどもホピの伝承によれば、人類の第一の世界は火で滅び、第二の世界は氷で滅び、第三の世界は水で滅び、現在の世界は第四番目の世界だという。我々の歴史学や考古学が辿りつけるのは洪水による滅びの少し手前までで、従って第三の世界(即ち洪水前の世界)がどのようなものであったかさえ解っていない。今言われているアトランテイスやムーは第三の世界の伝説だと考えられる。しかしそれについても詳しいことは分かっていない。これがさらに第二の世界や、さらに前の第一の世界となると、全く痕跡すら残っていないため想像も及ばないと言っていいだろう。何か痕跡らしきものがあるとすれば、それはアメリカ大陸ではホピやマヤの伝承だけだ。

マヤの伝承によれば、人類の文明は過去に四度の滅びを経験しており、現在は第五の世界だという。これまで見てきたように、石の文化を持ったマヤ人はアトランテイス島から大西洋を渡ってメキシコのユカタン半島に上陸した可能性があり、ずっとアメリカ大陸に住んでいたわけではない。歩く民の口承からすれば、彼らはアトランテイス人の末裔の可能性が十分ある。

一方ホピは第三の世界が水没した後、竹や葦を組んで造った舟で、東へ東へといくつもの島を渡ってメリカ大陸にやって来たという。そして第四の世界が現れると同時に今のアメリカ大陸に上陸し、その後星に導かれて大陸を縦横に旅し、星が止まったところに住み着いたという。すなわち彼らは太平洋から来た民なのだ。

ホピ―超古代の種族こうした伝承に疑問を抱く人もいると思われるので少し説明を加えておこう。我々もそうだが多くの国の民族は自分たちが何者なのか、すでにその記憶を失っている。神話はその出自を語る数少ない資料の一つだが、事実の伝承なのか後世の創作なのかはっきり分かっていない。もし政治権力が介入していたとすれば改竄(かいざん)された可能性があり、神話における出自の説明は信憑性を保証するものではなくなる。ちなみに私は、神話は創作ではなく事実の記述だと思っているが、歴史の中で権力の都合のいいように書き換えられた部分が多々あると思っている。

しかし歩く民がそうであったようにホピの場合も、伝承は彼らのアイデンテイテイー(自己の存在証明)に他ならないため、それに嘘や作り話を入れたとは考えにくい。何故なら嘘や作り話で粉飾した途端、彼らのアイデンテイテイーは失われてしまうからだ。特にホピは先程も言ったように、今の世界の前の前の前の世界の記憶を持っている。彼らは世代を超えてこれらの記憶を継承することで、自分たちが何者であるかを伝えてきた。

その伝承の信憑性は、彼らが第四の世界を引き継いだ時、マサウウ(太霊)およびソツクナング(指導霊)から授かった予言的言葉にある。それらの言葉はやがて来る『大いなる清めの日』に先だって現れる兆候として太古から語り継がれてきたものだが、最近になって次々と実現し始めたため話題になっている。ではそれらの内容について検討していこう。まずは伝えられてきた予言の口承を以下に紹介しよう。

1.白い肌の者たちが大陸にやって来て、雷で敵を打つ。
2. 白い肌の者たちは『馬のいない馬車』に乗ってやって来て、ホピが暮らす土地を侵す。
3.鉄の蛇が平原を通る。
4.巨大な蜘蛛の巣が地上を覆う。
5.『石の川』の上を『馬のいない馬車』が走る。
6.車輪のない乗り物が空の道を行き来する。
7.人々は蜘蛛の巣を通して話をする。
8.何もない空間を通してやり取りする。
9.第一の炎の輪の中で戦いが始まる。
10.第二の炎の輪の中で戦いが始まる。
11.灰の詰まったひょうたんを発明する。この灰は川を煮えたぎらせ、不治の病を起こし、大地を焼き尽くして、その後何年も草一本生えないようにする。
12.月に梯子を掛ける。
13.女性の神聖なる肉体はもはや隠されることがなくなる

まだまだあるが、今まで実現してきたと思われるものには以上のようなものがある。説明の必要はないかも知れないが、一応初めて触れる人のために簡単に解説しておこう。

1の雷とは近年になって銃を意味していることが明らかになった。白人たちはこの雷のような音を発する銃で、アメリカ大陸に住んでいた数えきれない先住の人々を殺した。
2の『馬のいない馬車』は自動車と解釈できる。彼らがホピの居住区を侵し、物質文明で若者を誘惑し堕落させることを指していたと思われる。
3の『鉄の蛇』は近代に発明された機関車と、それに引かれる列車の姿を表現しているのだろう。
4の『巨大な蜘蛛の巣』は電線が地上に張り巡らされる状態を意味していると思われる。
5の『石の川』は国道や高速道路を指していると思われる。その上を『馬のいない馬車』すなわち車が走ることになる。
6の『車輪のない乗り物』は明らかに航空機を意味していると思われる。
7の『蜘蛛の巣を通して話す』は電話線を通しての通話のことだろう。
8の『何もない空間を通してやり取りする』はその後の携帯電話やインターネットを意味していたのだろう。
9は第一次世界大戦、10は第二次世界大戦を言い表わしていると思われる。
そして11の灰の詰まったひょうたんは核爆弾だと、戦後の人なら誰もが解釈するだろう。
12は月へ人類が到達したことを指していると思われる。
13は現代の性風俗を見れば説明は要らないだろう。

以上の項目を見て、多くの人は馴染みのあるありふれた内容だと感じるかもしれない。しかし良く考えてほしい。これらは長い間ホピ族が伝えてきた予言的言葉なのだ。従って20世紀に入るまで、これらの多くはホピ自身にさえ何を意味しているのか解らなかったものだ。

これらが真の予言であり全て当たっていると思うかどうかは読者の判断によるが、実はこの他にもいくつか予言的な伝承がある。それらは当たっていないとも言えるし、まだ実現していないとも言える。ここではその中から三つだけ取り上げて説明しよう。

14.あなた方は『天の住居』のことを聞くことになるだろう。それは大音響とともに落ちてくる。
15.サクアソフー(青い星)のカチナが広場で踊る時が来る。彼は『遠くの青い星』を象徴している。その星が現れる時、私たち民の儀式は終わりを告げる。(カチナ:汎神論で言うあらゆるものに宿る様々な精霊。普段の祭儀ではホピがカチナの仮面を被って踊るが、この時純粋な魂の持主だと本物のカチナの精霊が憑くという)
16.第三の炎の輪の中の戦いは、他の古い国々の中で光(聖なる英知)を最初に受けた人々によって開始される。
16'. (ホワイト・フェザーの表現では以下のようになっている)白人は他の陸の上で、他の人々に戦いを挑むだろう、最初の智恵の光を手にした者たちと共に。

14の『天の住居』は今の時代の人なら宇宙ステーションのことだと判断するだろう。現在(2011年)国際宇宙ステーションの建設が進行中だが、やがてこれが何らかの原因によって地上に落ちてくるのかもしれない。それが落ちた後に終わりが来るのだろう。

15はまだ実現しておらず、その兆候も現れていない予言なのだろう。しかし近未来に現れるという『遠くの青い星』の意味するところは大変気になる。しかもこの青い星のようなものが現れると、ホピ族の様々な儀式は全て終わるというのだから、この第四の世界が終ることを意味していると思われる。

ホピ族には、新しい世界が始まる度ごとに蟻族にかくまわれていた地下世界から、梯子を伝って地上に出て来た時の様子を再現する儀式がある。これは火や氷で世界が滅びる時に太霊に地下へ導いてもらい、やがて地上が住めるようになった時に、再び地上に出てくる時の様子を模したものだ。地上に出たホピは数々の予言的言葉を太霊から授かり、宇宙(自然)の力を得るための正しい儀式を教わっている。しかしそうした儀式の一切が必要なくなるというのだから、人類は完全に滅びるか、または新しい世界へ移行することを意味していると思われる。

16と16'はまさにこれから起こる世界戦争のことだろう。ただ『他の古い国々』が何を意味しているのかはっきりしない。古い国々と言えばエジプト、インド、中国、イラン、イラクなどが考えられるが、現代考古学の人類発祥の地という意味ではアフリカの諸国も候補として挙げられる。もっと不可解なのはそれらの国々の中で『最初に光を受けた人々』によって開始されるという表現だ。文明発祥の地の人々をそう呼んだのか、または(今や少なくなったとはいえ正しい道を歩み続けるホピは別として)他の国で正しい道を歩もうとする目覚める人たちを指しているのだろうか。それとも単に古い国々がアメリカと共に戦いを起こすということなのだろうか。

これについては今のところ説明のしようがない。しかしホピが長い間意味も解らぬまま受け継いできた伝承が、20世紀に入っていきなり次々と実現してその意味するところが明らかになったことを思えば、今はまだ解らなくても、時が来れば自ずと解るようになるということかも知れない。我々も今は解らなくても、この予言を心に留めておくべきだと思う。

ホピ―超古代の種族ところでこれらとは別に、ホピのウウチムと呼ばれる祭りで特別に歌われる歌があるという。これは世の中が大きく変わる前に警鐘として歌われるということで、一世紀に一度歌われるか歌われないかという、めったにないものだという。ところが20世紀にはこれが三度も歌われた。一度目は第一次世界大戦勃発前の1914年に、二度目は第二次世界大戦が世界に拡大する前の1940年に歌われている。この二度の世界大戦の後、多くの人はもう世界大戦のようなものは起きないだろうと思っていたが、しかし1961年、この歌はウウチム祭で三度目が歌われた。これを我々はどう受け止めればいいのだろう。

今や単なる原子爆弾ではなく、水素爆弾や化学兵器、細菌兵器やさらにはプラズマ兵器まで開発されていると言われている。もし第三次世界大戦が起こったとすれば、阿鼻叫喚の地獄図が現実のものとなるばかりか、人類そのものが絶滅する可能性がある。ただしホピのこの歌が歌われるのは必ずしも戦争の前とは限らない。単に人類に大きな災いが訪れることを示しているのだ。従ってそれがどういう形でやって来るかは我々には分からない。もし分かっている人がいるとすれば、1961年に実際にその歌を歌ったホピだけだろう。しかしそれでさえ本人たちにも具体的なことは分からないのかもしれない。

ただここで一言付け加えておきたいのは、世界の破滅だの人類の絶滅だのと、極端に悲観的になる必要はないということだ。それはホピを導いた太霊が、この第四の世界を『ツワカキ』と名付けているからだ。このツワカキとは『完全な世界』という意味だ。太霊は最後に『何故そう名付けたかはいずれ分かるだろう』と言い残している。

私の個人的な解釈を言えば、太霊の言う『完全な世界』とは様々な国で多くの人たちが目覚め、これらの人々の起こす行動によって今の世の中が完全な世界へと移行していくということだろうと思っている。何故多くの人たちかというと、現代で変革が行なわれるとすれば、昔のように一人の英雄の出現によって達成されるような単純な社会構造ではないからだ。すなわち多くの人々の同時多発的な行動によってのみ達成されるものだと思うからだ。

果たして人類はどういう結末を経験するのだろうか。この大変化に際しては、もはや自分自身がどうなるかなどは些細な問題のように思われる。重要なのは人類そのものがどうなるかであり、具体的に何が起こりどうなっていくのかということだろう。もしそれに自分を関係づけることができるとすれば、自分がそのことにどう関わりどう行動するかということだろう。


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