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連邦準備制度(FRB)

お金はどのようにして出回るのだろう。学校ではこれについて今まで教えたことはない。不思議なことに大学の経済学部でも詳しいことは教えていない。新聞、経済誌、テレビ、ラジオ、その他のメデイアでも明確に説明されることはない。何故なのか。こういう場合、大抵は一般大衆に知られては困る理由がその背景にある。

普通に考えれば紙幣は国が印刷して発行するものだと思うだろう。公共事業などでお金が必要な時、国が刷った金で支払いに充てる。それによってお金が世の中に出回って潤う。これが当たり前の、健全な経済だと思うだろう。だが実際はそうではない。日本なら日本銀行から、アメリカなら連邦準備銀行から、国がお金を借りるのだ。借りるからには金利を支払わねばならない。しかも日本銀行も連邦準備銀行も正式な国の機関ではなく、法人、すなわち一種の会社なのだ。民間会社がお金を印刷してそれを国に貸し出している。しかも金利まで取って。何か価値ある物を手元に持っていて、その分だけ印刷しているのではない。何もないのに印刷しているのだ。かかる費用はインク代と紙代だけ。信じられるだろうか。こんな馬鹿げたことが平然と行なわれているのだ。

さて一般の人はどのようにお金が発生するかを知らない。大学で経済を学んだ人でさえ知らない人がたくさんいる。国がお金を印刷して供給していないのなら、どのようにしてお金は生まれるのだろう。答は借金だ。実は個人や企業が銀行から借り入れをすると、その時点でその分だけお金が発生することになる。極端な話、銀行は別にお金などなくてもいいのだ。個人で家や車などを買う場合は借りた現金を全額引き出すこともあるだろうが、大金の場合振り込むことが多い。通常の企業間取引でも銀行口座から銀行口座に、振り込んだり振り込まれたりする。この場合、動いているのは数字だけで、お金(紙幣)は動いていない。銀行はほんのわずかな現金があれば、巨額のお金を動かせるようになっている(これには色々と法的な仕掛けがあって、僅かな金さえあれば多額の融資ができるようになっている)。

金融にはいくつものトリックがあり、素人には解らないように仕組まれている。現在の経済システムは借金によって成り立っているので負の経済と言えるだろう。これに対して金(きん)を実際に貨幣として使っていた時代は正の経済と言えるだろう。日本の江戸時代までもそうだし、古代ローマ帝国もそうだった。ただしこれは国が金を薄めて大量に貨幣を発行したりするとインフレになる。すなわちお金の価値が下がるので、経済に支障を来すことになる。

現在では作為的にこの方法が採られることがある。国がお金を回収したい場合、増税すると反発が大きいので、民間資産を買い取ったり公共投資(公共事業)などをしてお金を市場に供給すると、一定の価値に対してお金がだぶつくのでインフレを起こす。すなわちお金の価値が下がるので一般国民はその分、損をすることになり、国は物価が上がった分だけ税金として回収できるので増税と同じ結果を得る。

負の経済システムにおいては、国民および企業の借金によってしかお金は発生しないので、経済規模を拡大するためにはより多くの借金をしてもらわねばならなくなる。こうして経済発展が続くと、企業も個人もより多くの借金をして、それを返すために活動する形となる。家もある、土地もある、大型テレビもある、いい物も身に着けている。しかし一生、奴隷のように働いて借金を返し続けなければならない。これが現在の歪んだ経済システムの実態だ。

連邦準備制度(FRB)もちろんこうした状況は意図的に作られたものだ。このような解りづらいトリックに満ちたシステムを、闇の支配者は長年かけて考え出し、構築に成功した。したがって一般の人が説明を聞いても、色々自分で調べてみても、すぐにピンと来るようにはできていない。借金(借入れ)によってお金が発生するというが、借金しなくても現にお金は出回っているじゃないかと思うかもしれない。しかしそれは国が銀行から借金して(公共事業などで)ばら撒いたからなのだ。そのばら撒いた金を税金として回収し、銀行に金利を付けて返している。当然経済規模が大きくなれば、国の借金も、企業および個人の借金も増えることになる。こうして全体が借金漬けとなり、その借金を返すために必死に活動しなければならないようになっている。

経済学者がテレビに出て来て、国家財政が赤字では健全な状態とは言えない、などと発言する。一般の人も、何々のローンが終われば楽になるのに、と思っている。企業は借金を繰り返しているため、銀行側は企業が倒産すると金利も元本も取れなくなるので運命共同体となって企業に借金をさせ続ける。どこもここも借金だらけでこの経済は成り立っている。負の経済システムが構築されているので現在の資本主義経済社会を根底から覆さなければ、誰も借金地獄から完全に解放されることはない。

さてアメリカの連邦準備制度は連邦準備制度理事会が統括している。この監督の下に12の連邦準備銀行がある。頂点に立つ理事会の理事は7人おり、そのトップは議長と呼ばれ、アメリカでは大統領の次に権限があると受け止められている。しかし理事の任期は14年もあり、大統領は最長でも8年しかないので、それを考えれば議長の影響力は大統領を凌ぐと思われる。

この異様な形態の銀行が出来上がるまでは、金本位制の兌換紙幣(だかんしへい)が使われていた時代があった。すなわち最初に自給自足の時代があり、次に物々交換の時代があり、そして金(きん)の分だけ紙幣を刷って、いつでも金と交換できる兌換紙幣の時代があった。それが単に紙だけが価値を持つ不換紙幣の時代となり、さらにその紙幣を貸し出す銀行ができた。当然そこまで至るには紆余曲折があったが、J.P.モルガンやジョン・ロックフェラーなどの画策によって1913年に連邦準備制度ができ、お金を刷って貸し出すという馬鹿げたことが行なわれるようになった。これによって彼ら闇の支配者の権力は揺るぎないものになった。
以後およそ100年、お金がお金に絶大な力を与え、それを握った彼らは、政治家、マスメデイア、為替、株などを自由に操れるようになった。今や彼らは一国丸ごと買えるほどの巨額の金を手中に収め、着々と人類完全支配に向けた計画を進めている。


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