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赤十字

次に赤十字について述べよう。スイスの実業家アンリ・デユナンが1863年に『国際負傷軍人救護常置委員会』を発足させ、これが現在の赤十字国際委員会へと繋がっている。彼はナイチンゲールに敬意を持っていたが、別に関わりがあったわけではない。一方ナイチンゲールは赤十字のような常設の救護組織を作ることには、はっきりと反対の意思を表明していた。

世界中にある赤十字社は会社組織のように一元的に管理されているわけではなく、財政、政策などは各国の赤十字社に委ねられている。しかし最上部には『赤十字国際委員会』があり、これが全世界の赤十字社を束ねている。また日本では誰もが当たり前と思っている白地に赤の十字マークも、イスラム圏やその他の国では違うことがある。何故なら白地に赤の十字はかつてイスラム教徒が十字軍と戦った際の、敵のシンボル・マークであり、イスラム圏の国がこれを良しとするわけがないからだ。現在世界には五種類のシンボル・マークがあり、それぞれお国の事情に合わせて使い分けている。

日本赤十字社は1877年の西南戦争の時に『博愛社』として出発した。敵味方の区別なく救護を行なうという方針は赤十字の考えと変わらないが、その後日本がジュネーブ条約に調印したこともあって、1887年に『日本赤十字社』と改称した。当時ヨーロッパの王室・皇室は赤十字活動に熱心で、日本もそれに倣って皇室が関与することになった。したがって明治以来、皇太后や皇后が伝統的に名誉総裁に、皇太子が名誉副総裁になっている。これは今も変わらず、現在は美智子皇后が日本赤十字社の名誉総裁、皇太子・浩宮が名誉副総裁になっている。

また日赤の現在の社長は旧近衛公爵の当主である近衛忠輝で、この忠輝の兄が元総理大臣の細川護煕(ほそかわ もりひろ)だ。ちなみに近衛家は645年の大化の改新以来、支配の実権を握ってきた藤原五摂家(ごせっけ)の一つだ。すなわち藤原家が1300年以上に亘って日本の政治の中枢で支配に関わってきている。

このように日本赤十字社は皇族や旧貴族・華族と関係が深く、したがって日赤は天皇家のファミリー企業だと言う人もいる。この日本赤十字社にはいくつか問題がある。その一つは善意から無料で献血された血液が、患者には有料で提供(輸血)されていることだ。これが日赤の莫大な収入源になっていると言われている。これに関して付け加えれば、かつて日赤は所有していた血液を製薬会社に売ったり、在庫調整のために捨たりしたことが問題になったことがある。

また日赤は税金に関する優遇措置を受けているにも拘わらず、診療報酬請求を普通の病院と同ように行なっている。元々天皇家のファミリー企業だから税的優遇について誰も文句を言えないでいるのかもしれない。吉田祐二氏は著書『天皇財閥』の中で「天皇家は(明治維新以来)三井や三菱をはるかにしのぐ大財閥として、日本経済を"支配"してきた。」と書いている。戦後財閥解体が行なわれたが、天皇家の企業財閥は解体されずに形を変えて今も残っているという。

こうした言及は信じがたいと思う人もいるだろう。今は戦前の情報が抹消されつつあるので知らない人が多いと思うが、濱田政彦氏の『神々の軍隊』の中には次の一文がある。
『当時(戦前)皇室は横浜正金(後の東京銀行)、興銀、三井、三菱ほか、満鉄、台湾銀行、東洋拓殖、王子製紙、台湾製糖、関東電気、日本郵船など、大銀行、大企業の大株主であり、その配当総計は莫大なものであった。』
こうしたことを知れば、天皇家が日本赤十字社の名誉総裁や名誉副総裁になっているのも不思議ではなくなるだろう。

赤十字もう一つ問題なのは日赤の社員資格だ。定款および法で、日赤の社員は性別や国籍で差別されないとあるが、何とその資格は年額500円以上の社資を納めること、となっている。これは全国の町内会などを通じて半ば強制的に『寄付』として出資させられている一般庶民の多くが、いつの間にか社員になっていることを意味している。当然このようなやり方が問題となり、訴訟に発展したりもしている。また集めた金の配分額およびその決定のプロセスが不透明であるため、批判が絶えない(これらのことは年末に行なわれる『赤い羽根共同募金』についても言える)。地震や津波の災害の際に全国から集まる善意の募金も、それがどういった基準でどういった人に振り分けられるのか、今一つ明らかになっていない。

私の個人的な感想を言えば、日本赤十字社は明治以来『善意の組織』というイメージを作り上げてきたが、実体はそれを隠れ蓑にして巨額の金に巣食う者たちがこの組織を牛耳り、さらにその者たちの背後には闇の支配者がいて、彼らを操っているのだと思われる。これは先にも言った人類奴隷化計画の一環で、一般庶民に自分は善人だと思わせておくための、すなわち一般庶民の不満をガス抜きするための手段であり、自分が奴隷の地位にあることに気付かせないための一つの方策だと思われる。元々闇の支配者は人類全体の人口削減を計画しており、人助けなどは目的にしていない。現在約70億人以上いる人口を、彼らの理想では15億人くらいまで減らす予定でいるという。

現在世界にある巨大組織で闇の支配者の息の掛っていないものは存在しないと言われている。善意の組織と思われるものも、誰が牛耳っているか見極める必要がある。なぜならいつその表看板を捨てて本性を現わすか分からないからであり、そうではないとしても、いつ変貌するか分からないからだ。

確かに寄付は善意の一つの表し方であり、それ自体が悪いとは言えない。しかし我々は少なくともそのお金の分配先と、その分配額がどのように決められているのかは注視していく必要があるだろう。


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